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福岡に来たなら市場においで 長浜市場会館1Fの市場寿司「魚辰」は市場直送のお魚が味わえる良店

 

タロウです。


福岡のイメージというとどんなもんでしょう。鹿児島出身の僕からすると大都会、とか九州一の修羅の街とか…。


でも県外から来られる方が口をそろえて言われるのは「食べ物がうまい!」ということ。


そんな美味しいもの三昧の福岡飲食を支える台所・長浜鮮魚市場より市場寿司魚辰をご紹介します。


長浜鮮魚市場とは

その名の通り福岡市長浜にある鮮魚市場です。正式名称「福岡市中央卸売市場」。


九州の魚が集まり、そして関西や関東へ分荷されていく一大拠点市場です。

市場法の改正・廃止の動きもあり今後どのような機能を担保していくのか難しい立場ではあります。


それでも福岡の魚が美味しいと言われる所以はやはり、これだけ町中に近いところに鮮魚市場があり、ここで水揚げもされているからでしょう。さらに九州各地から新鮮な魚が集まってくる。マズいわけがない。


今、日本全国で競りが少なくなっているのをご存知でしょうか?築地ではほとんどが相対と呼ばれる定価販売が行われ、日々競りがあるのはマグロなどの一部の魚のみと言われています。


博多は今でもほとんど競り販売。夜中の3時から威勢の良いせり人の掛け声を聞くことができます。市場内を見たい方は、一般人の立ち入りは基本的に禁止されていますので、市役所に問い合わせて見学ツアーを利用されるのが良いかと!


そんな市場で仕入れを行うこのお寿司屋さん。さっそくご紹介します。


市場寿司魚辰

立地

 
 

福岡市地下鉄空港線の赤坂駅を降りてそのまま北へまっすぐ海側に歩いていくと長浜鮮魚市場にたどり着きます。むかって東側に13階建ての建物が。これが鮮魚市場会館と言って市場関係者の事務所が多数入居しているビルになります。


魚辰はこの一階、ビル前のロータリー左手にあります。市場会館のロビーへ入り左手が入り口。建物外側からは入れるけど、おそらく内側に誘導されると思います。


店内

外に向かって大きな窓が面してるので明るい店内。


一応ベルトコンベアが回ってるので回転ずしではありますが、あまり回ってるのを取る人を見たことがない。


観光客が多く訪れてくる
 
この日も観光客が多く、昼のピークは過ぎていたので10分ほどですぐ座れました。


 
 
おすすめが一目瞭然
寿司チェーンに比べると高めだけれども、ネタの豊富さに違いがあります。
 
店内にお勧めのネタのビラはずらっと並んでいますし、もちろん壁にもこんな感じで載ってます。

 

皿別の単価は写真の通り。お勧めネタは日々変化があります。


 
 

注文方法

カウンターに座ると注文票がありますのでこちらに記入して店員さんに渡しましょう。

 

カウンターから職人さんに注文してもOK。


メニューもありますが、せっかくなら吊るしのメニューから注文したいので、ここは無視。


 
一応メニューもあります
 
発注票で注文するスタイル
 
お茶はおなじみのスタイル
 
 
 
がりは甘め、うまい
 
 

実食

まずはビールでお寿司様の道を整えておきます。

 
真昼間の明るいうちからビールと寿司を胃に入れるとそれだけで素晴らしく退廃的でハイな気分になります。
 
 
寿司の時のビールは瓶が好み。
 

素晴らしい寿司様たち

まずは光物から

行きましょう。今日はイワシがあるみたいです。

 

このブログで頻繁に出現するイワシ。大好きです。

コイワシの握り
身に脂がさすほどではないけども、旬を前に皮目に脂がほんのりとのって美味。

 

シャリと一緒にうまみの強い身がほぐれてのど越しも良し。

青物がプロの目で安心して食べられるのもいいとこですね。200円。

 
 
生サバ握り

生のサバが普通に出てくるのも福岡の鮨ならでは。


時期柄、脂はそこまでないけど、サバって味があるから、鮮度良い身はそれだけでうまい。

 
 

続いて白身たち

九州特に福岡は活かり身といって、〆たばかりのブリブリとした身の白身を好む傾向があると言います。

 

この魚辰もその傾向はしっかり出ており、白身がぶりっぶりしています。鮮度良好。


うま味を引き出すように丁寧な「仕事」の江戸前寿司も良いですが、鮮度重視のこういった寿司も大好きです、それなりに物を選ばないとだめですからね。


白身の王様 アラ
白身の王様っていろんなものに言われますが福岡ではやはりこれでしょう。

 

秋の大相撲の時期は高騰するアラ。奥深いうまみがあります。


石鯛のにぎり
ほんのり磯の香り…
石鯛は、血合肉がピンク色できれいなので見た目も良し。

 

普通の白身に比べると若干癖があって、やっぱり磯の魚という雰囲気。


九州の人はこういう磯臭い魚、結構好きな人多い気がする。


天然ヒラメ
上品な甘みとブリブリの身。
近年は常磐もの、三陸ものが名を挙げてますが九州もヒラメは多く獲れます。

 

白身も単体で食べると味わからんけどこうやって食べ比べると少しづつ違って面白いですね。

 
 
シマアジの握り
さすがに金色皿
シマアジは名前の通り青物なんでしょうがもはや白身の上品さ。
 
 
それに加えてうまみも強くて、人気が高いのも納得です。薄く切りつけた時の皮目の金色が大好き


貝類もあります

赤貝の握り
昔は福岡でもたくさん獲れてたという赤貝も、最近ではめっきり国産も見なくなってきました。地場ものがなくなるのはさみしいもんですね。

 

ま、基本的に僕みたいな凡人に味で産地は分からないので取ってきてくれる人がいることに感謝していただきます。


他にもアワビやサザエなんかもあります。


魚介のフォアグラ カワハギ肝握り

カワハギの握り
あん肝ポン酢のせ
 これは職人さんの「残り三人前!」の声につられていただいたカワハギの握り。

 

ブリンブリンのきれいな身に濃厚な肝クリームが載っています。


それにさっぱりとしたポン酢ソースと小葱でグランドスラム。


個人的お勧め 炙り握り!

キンメダイのあぶり
レンコダイのあぶり
 
カマスのあぶり
 
このお店で是非試してもらいたいのが炙り握り。



サーモンやマグロだけでなく、九州地物のレンコダイやカマス、太刀魚やあまだいをお勧めします。

どれも身ではなく皮目に強いうまみのある魚です。


こういった魚種こそ、市場寿司の真骨頂でしょう。うまい。


秋口のカマス、夏場のレンコダイ、冬場の太刀魚・・・よだれ出そう。


ひらめのエンガワ

天然ヒラメのエンガワ
今回群を抜いてうまかったのはこのエンガワ。

 

先ほどの天然ヒラメから少量しか取れないエンガワを贅沢に載せた逸品。


チェーンの回転寿司で見るエンガワとは違いきれいなピンク色です。


脂があるのに、こりこりしていてうま味が芳醇。これ、あぶってほしかったかも。


 

〆はアナゴ炙りで濃厚でクリーミーなうま味を楽しむ

アナゴのあぶり
梅肉ソースのせ
そして、いつもこの魚辰で最後に頼むのはアナゴのあぶり。

 

そろそろ旬が近づいてくる時期ですが今回は少し時期を先取りして。


活〆のアナゴを炙ることで、独特のクリーミーなうまみも引き立つ非常に薫り高い握り。


あまり魚を食べなかったうちの奥さんを一発でアナゴ好きにした一品です。


 
この香りを口に残して店を出るのが俺の流儀。

 

まとめ

回らない寿司のように洗練された空間で静かに、というわけではないですが一人当たり4000円もあればおなか一杯食べたい物食べれるんじゃないでしょうか。


チェーン店にはない、市場直送の味、ぜひとも楽しんでいただきたい。


それと天候が悪い日が続いた時と満月の前後一週間は外していくのが吉です。


水揚げが減るので、天気良い日が続いたときがお勧めです。日曜日よりも土曜日。


ネタの種類も天候に左右される。そんなところも市場直送の魅力かもしれません。


食べ方だって順番だって気兼ねなく食べれるので、気楽に足を運んでいただければ。


では!


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